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「体調を崩してしまう本当の原因」や「健康になる秘訣」を非常にわかりやすく話していただきました。カイロプラクター・小梨修司さんに、身体の仕組みを非常にわかりやすく話していただき、健康を自己管理する大切さとその方法を伺うことができました!

VOL10.小梨修司  ホームページ

・ 日本カイロプラクティック医学協会認定カイロプラクター
・ 大川カイロプラクティック専門学院インストラクター
・ 指導歴6年
・ 富士見台カイロプラクティックセンター・院長
・ トリガーポイント療法や、カイロプラクティックアジャストメント、
  マッケンジーシステムとよばれる姿勢・体操療法を総合的に行い、
  日々技術の向上に努めている。

小梨修司カイロプラクター

カイロプラクティックでは背骨の事をよく言いますが、どうして、背骨は健康にとってとても重要なんですか?
松原貴弘パーソナルトレーナー

背骨には、たくさんの神経が通っているからです。だから、背骨が歪めば、健康には良くないということは容易に想像できると思います。約100年前にカイロプラクティックが誕生したのですが、昔から背骨がずれるとあらゆる病気が起こると考えられていました。

また、背骨の生理的な正しい形というのさえ知っていれば、いろいろと応用できるのです。座るときはそれに則して座る。また、かばんをずっと片側にかけないようにするとか、脚を組まないようにするとか。
ニュートラルな姿勢が分かっていると、極端に変な姿勢は避けるようになると思います。正しい姿勢でいると、長い目で見ても、すごく健康にはよい影響を与えていきますね。みなさんに、もっと背骨に興味を持ってもらいたいです。

なるほど~。どうして、背骨が歪むと問題になるんでしょうか?

昔は、脳で「イネイト」というエネルギーが作られて、背骨を通って体のいたるところにいきわたると考えられていました。だから背骨がずれるとイネイトが滞り病気になると・・・。
その後、科学が進むと、実は背骨の中に入っているのは神経だということが分かりました。ですので、現在では「イネイト」という言葉は、人間本来、誰しもが持つ「自然治癒力」という意味で、「哲学」を含む大切な言葉として使われています。
簡単にまとめますと、背骨が歪んだり動きが悪くなることで、神経が円滑に働かなくなり、私たちの自然治癒力が低下してしまうのです。自律神経は背骨とも関連が深く、そのルートで内臓にも影響も与えます。

背骨のずれが内臓にも影響してしまうんですね!

小梨修司カイロプラクター「ずれ」といっても、一般の方は一箇所だけがぽこっとずれてしまうことを想像されると思います。ですが背骨というのは、椎間板や関節という組織が想像以上に強く背骨をつなぎとめ、さらにその上を強靭な靭帯や筋肉が覆っていますから、背骨一個だけが極端に大きく「ずれる」ということは、そう簡単におこるものではないのです。それらは、整形外科などのお医者さんが「亞脱臼」と呼ぶ、交通事故や転落などの強い外傷時に起きるもので、緊急を要するものです。
カイロプラクティックで言う「ずれ」というのは、現代医学でいう「亜脱臼」ではなく、要するにほんのちょっとのずれなのです。かみ合っている歯車がどことなくぎこちないというような状態。それを治していくわけなんです。

実際には、どこを診ていくんですか?

背骨はよく診ます。まず診るのは、自然なカーブです。人によってすごく曲がっていたり、逆にとてもまっすぐな人もいます。個人差があって、とても特徴が出ます。
そして、歪みよりももっと重視するのは、「背骨の動き」です。例えば、背骨を検査で後ろから軽く押してみると、正常であれば、それぞれがちゃんと動くのですが、ある部位に問題があると、この部位はどうも動きが悪いな、という部分が出てきます。これをフィクセーションといいます。そういうのを見つけていくんですね。
動かないところがあると、体はそれを補おうとするので、違うところが働きすぎてしまって負担が大きくなります。会社で5人しか社員がいなくて目一杯の仕事をしているところ、1人が突然辞めてしまったら4人で苦しんでやらなければならないのと一緒です。どこかにしわ寄せがきます。そういうのを探していきます。

動かないことが問題なんですね! 
どうして、動かなくなってしまうのでしょうか?

ずっと同じ姿勢だったり、同じ動きを何回もやってしまったりする筋肉の過労などが大きな原因です。
また、内蔵も関係してきます。内臓に疲れが出てくると、神経の働きで反射が起こって筋肉を硬くします。わかりやすいのは消化器系で、例えば胃腸に問題があると、すごくその裏側が張っていたりします。筋肉が硬くなることで背骨は引っ張られ、動かなくなったり歪みが出たりします。
実は背骨は自分では動けません動かしているものは筋肉なのです

ほぉ~。まわりの筋肉が背骨を動かしていたんですね。

小梨修司カイロプラクターカイロプラクティックは背骨の治療としてスタートしましたが、科学が進んでくると、背骨だけが原因ではないという考えも出てきて、筋肉に着目する人が出てきました。カイロプラクターではニモ、医学の世界ではトラベルという女性の内科医です。筋肉の緊張がとても強い状態の「トリガーポイント」という概念を提唱したのです。
彼女はケネディー大統領の主治医として活躍されたことで有名です。ケネディーの活躍の裏には、実は辛い体調不良との戦いの日々があったといわれています。記者や観客がいるところ以外では、車椅子や松葉杖を多用していたそうです。そのときの周りの医者は、背骨の手術をして金属を入れるなど、いろいろなことをしたそうですが、全然苦痛はおさまらなかった。途方に暮れている時にトラベルのことを知って相談に行ったのです。トラベルはケネディーの「トリガーポイント」に注射をして、筋肉の強いこわばりをとりのぞくことに努めたのです。ケネディーの症状はだいぶ軽減されたといいます。
ここから「トリガーポイント」、つまり筋肉に対する研究が脚光を浴びるようになりました。まだ50年くらいしか経っていませんから、比較的新しい研究といえると思います。

ケネディー大統領がそんな状態だったとは知りませんでした!

それでこの考え方をカイロプラクティックに活かしていくわけですが、見方としては、まず姿勢、背骨を見てきます。背骨が動かなくなるというのは、筋肉が引っ張っているという結果なので、次は筋肉を見ていきます。
そして、なぜ筋肉が硬くなったのか?それは、最終的に生活習慣に原因があるというところに行きつくわけなのです。

原因を探るためにされていることはなんですか?

さりげない会話のなかで探していくことが多いです。ご本人も気付いてないこともありますから。
小梨修司カイロプラクター体の状態がよいのを「プラス」、悪い状態を「マイナス」とします。痛みにもレベルがあって、痛みが出るのが「-1」以下の範囲だとしたら、耐え難い痛みが「-10」。例えば、「-5」くらいで腰が痛いとすると、カイロプラクティックで治療すると、確かに日にちの差はあっても、「-3」とか「-1」と回復していくんです。体の状態が「-1」のところを超えると痛みはなくなります。ここで多くの方は「治った!」と誤解してしまうんですね。でも、まだ「プラス」を維持できているわけではありませんので、原因が解決されない場合、結局また痛みが出てしまう。慢性化が抜け切れない状態です。
そこで、原因になっている姿勢や食生活などの習慣を気をつけると、ちゃんと治っていくんです。何回か治療をして、だんだん状態レベルが上がっていき「0」まできて「プラス」に入ってくる。
つまり、多くの人は誤解していて、一回受けただけで、プラスの状態が維持できるようなイメージを持つんですね。でも、それは体の仕組みからいうとありえないんです。この説明に関しては、都内で爽快カイロプラクティックを経営されている松本先生のお話をとても参考にさせていただいています。

継続が大切なんですね。だいだいどのくらいの期間通うと、良くなっていくんですか?

「3ヶ月」がキーワードです。
体の中には60兆個の細胞があるといわれています。それが新陳代謝で入れ替わるのが3ヶ月なんです。筋力トレーニングも、ダイエットも、体を回復するのも同様です。

3ヶ月…それだけ続ける根気が必要なんですね。
カイロプラクターとして、こだわっていることはありますか?

最終的にはお客様自身が、健康を自己管理できるようになることだと思っています。
自己管理できないと、ずっと通い続けなくてはならない。その先生がいなくなってしまうこともあるし、そうするといつも不安ですよね。だから、「自分の体は自分で守っていく」。これは、カイロプラクティックの哲学なのです。自分の中にお医者さんがいる、つまり自分の「自然治癒力」をまず信じてもらいたい。

素晴らしい! 
お客様が自分で健康管理をできるようになるために、具体的にされていることは?

実はこれが結構難しいんですね。高齢の方で、薬を長年疑問なく、10種類とか飲んでいる方がいらっしゃいますが、本当に必要なのかと思いますね。施術を受けられて、身体の変化を感じ、自らに内在する素晴らしい力を信頼する「きっかけ」になっていただければうれしいとは思っています。

実際、治療を受けて体が変わった事例はありますか?

最近ですと、治療を受けていく間に、食べ物の好みが変わったという方がいらっしゃいました。以前はスナック菓子とか、油っぽいものがお好きだったらしいのですが、体が良くなってくると、全然口にできなくなったとおっしゃっていました。まさに、「0」から「プラス」になっていく、いいサイクルですね。体がマイナスの状態のときって、体に悪いものが欲しくなるんです。本当に体が欲しがっているものが、麻痺して、分からなくなってしまっているんです。

素敵ですね! 体の症状がよくなったばかりでなく、同時に生活習慣もよくなったんですね。
最後に読者の方に、メッセージをお願いします。

人間の体は、期間がかかるもの。「マイナス」が大きければ大きいほど、「0」や、「0」から「プラス」になるには継続的な改善が必要です。これは身体も精神もいっしょだと思います。例えば、お風呂の浴槽の中に汚れた「ドロ水」が入っているとします。でも、継続してきれいな水をずっと注ぎ続けてさえいれば・・・、必ずいつかは、全く濁りのない「きれいな水」になります。自分でよいと思ったものは、諦めずに継続していくこと、よくしていこう、という気持ちが大事なのだと思います。
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